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情けは人のためにならず

2024.07.28 事務所ブログ
石川県 社労士 助成金  就業規則 労務相談

先日、私の元に先輩社労士から予期せぬ電話がありました。事務職員が突然辞職し、業務が滞っているため、どうにか助けて欲しいとのこと。これは大変だろうと思い、スケジュールを調整し、事務職員を帯同してすぐに先輩の事務所を訪れることにしました。

事務所の扉を開けると、先輩は何度も感謝の言葉を述べ、「いやいや、お互い様ですから」と応えつつ、まずは具体的に困っていることについてヒアリングすることにしました。当初の依頼は、一定期間、当事務所の事務職員を貸してほしいというものでしたが、話を聞くうちに、PCの遠隔操作での支援が可能だということが分かってきました。

先輩はITが苦手で、PCの遠隔操作は未経験。しかし、実際にその場で操作を実演してみると、へーっと、その便利さに感心しきりで、結果として、新たな事務職員が見つかるまで、私たちが遠隔操作で支援を続けることになりました。

この一件を事務所に戻ってから他の職員に話すと、ある職員が「情けは人のためにならず」とさらりとつぶやくのです。一瞬戸惑いましたが、ことわざの意味するところを知っていたため、彼女の真意を即座に理解し、そうなんだよね、、と返したのです。もちろんその意味は、人に施した善行が結果的に自分自身にも良い影響を及ぼすことなのですが、今日の体験を通じて、「困った時はお互い様」という姿勢でお手伝いすることの大切さを改めて感じました。

今回の経験は、単に忙しい一日として終わらせるのではなく、自分自身の職務への情熱を再確認する良い機会ともなりました。このような状況が生じた際には、できる限り「お互い様」の精神で助け合いができるよう、日頃から心の準備をしておきたいものです。同業ゆえ、時にはライバルですが、そうした姿勢が、自身の心の成長にもつながるのだろうなと感じています。

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